オーブ拾六 人間の目というのは実にすばらしくいい加減に出来ているという話は既にしましたが、 ここで、カメラと目の違いを再確認しておきましょう カメラのレンズに相当するものは、目では水晶体ということになるのでしょうが、 角膜、房水、硝子体も大気とは屈折率が異なりますので、複合してレンズの機能を果たしていると言えます カメラの絞りに相当するものは、目では虹彩となります カメラのシャッターに相当するものは、目には該当するものがありません カメラのフィルムあるいはセンサーに相当するものは、目では網膜となります カメラのボディーに相当するものは、目では強膜および脈絡膜ということになりましょうか 通常のカメラにはないものが目に備わっているものもあります 今回の話では、目は通常一対であるというのがこれに当たります 目が一対あることで、人間は立体感を感じていますが、これは別に動物不偏の能力ではありません 概ね、顔の正面に目が並んでいるタイプの動物は概ね立体感を得るために目が一対あるようです 顔の両側面に目があるタイプの動物は、概ね視界を広げるために目が一対あるようです 魚類の多くがこのタイプですから、本来はそうであったのかもしれません つづき