オーブ七 ところが、人間の目というのは実にすばらしくいい加減に出来ていますので、光の明滅の速度が 一定以上に早くなると、明滅していることを認識出来なくなります 商用電力で点く蛍光灯は、西日本では一秒間に百二十回、東日本では百回明滅を繰り返して いますが、この明滅を目で直接認識出来る人はまずいないと思います が、蛍光灯と目の間で手をひらひらと動かせば、その手の見え方で間接的に蛍光灯が明滅している ことを確認出来ます ダイヤモンドダストがキラキラ輝くと表現されている以上、その明滅は人間の目で認識出来る程度 の速さであると言うことが言えます 劇場用フルアニメはともかく、テレビアニメは概ね秒間8コマ相当で作られていますが、中には 動きとしてではなく、一枚一枚の絵の違いが見えるという人もいますので(私だよ)、 ダイヤモンドダストの明滅も早くてもその程度だと思われます なお、明滅の明の持続時間は、氷晶の大きさを微少とすれば、回転速度(明滅の速度に比例)と、 観測者と氷晶との距離および受感部長さ(肉眼であれば虹彩の中心部の瞳孔、カメラであれば絞り によって開いている穴)によって決まりますが、観測者と氷晶との距離に比べて受感部長さが極端に 小さいことから、その持続時間は極めて短いことが理解出来ると思います つまり、輝いて見えるのは、実はほんの一瞬というわけですね つづく